英語では日本語の訳が同じでも、「ニュアンスが異なる」「使う場面が異なる」というものがたくさんあります。今回は日常会話でもよく使う「もの(物)」を表す、thingとobjectの違いを解説します。
まずは30秒でざっくり違いを理解
thing / object / の日本語訳はいずれも「もの(物)」ですが、表す対象が異なります。抑えるポイントは以下の2つだけ。
・thing:幅広い意味での「もの」に使える。実際に触れられる「もの」から考えや出来事など幅広く使える。
・object:実際に人が見たり触れたりできる「もの(物体)」を表す。
例文で使い方の違いを理解
訳:これは私たちにとって大事なことです。
解説:この例文でobjectに変えた場合、何か「特定のもの」、例えば結婚指輪とかそういうイメージになります。thingsは幅広い「もの」を示し、漠然とした「もの」についても使うことができます。
訳:これは私たちにとって話し合いが必要な大事なことです。
解説:例文中の「もの(こと)」は実態ない「もの」であるため、objectには置き換えができません。
訳:これは我々が昨日見た物は彼の発明品だった。
解説:例文中のobjectはthingに言い換えることはできます。しかし「もの、物体」というものがより明確になるニュアンスになります。
英英辞典でより正確なニュアンスを理解 (ロングマン英英辞典)
object:a solid thing that you can hold, touch, or see but that is not alive
生物以外の実際に持ったり、触れたり、見たりできるもの。
例文
・an everyday object such as a spoon
・a small metal object
・ scientists studying plants, animals, or inanimate objects
thing:an idea, action, feeling, or fact that someone thinks, does, says, or talks about, or that happens
考え、行動、感情、事実、話題、出来事などの「もの、こと」
例文
・People say things they don’t mean when they are angry.
・It was a horrible thing to happen.
・I plan to do all the things I’ve been meaning to do for ages.
例文はweblio及びロングマン現代英英辞典を参照
まとめ
今回はthingとobjectの違いを確認しました。英語は日本語訳が同じでも意味が異なるものがたくさんあります。是非違いを理解して使いこなせるようになりましょう。
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