転職を考える理由は様々ですよね。
特に30代では、20代の時のほど仕事に追われるだけでなく、周囲を冷静に見る余裕が出てきます。そのため、30代で転職を考える人は多いと言われています。
・転職しようか悩んでる…。30代の転職って遅いかな?
・年収は多少下がってもしょうがない?
・理系のリアルな転職活動を知りたい
この記事では、30代で営業職から研究職へ転職ができた経験を、個人ブログならではの視点でお話しします。
私自身のリアルな体験談をご紹介!
転職サイトの体験談に物足りなさを感じたり、より詳しい情報を求める方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。
30代で転職した時のプロフィール
転職活動をはじめた時の、私のプロフィールです。
- 年齢:30歳
- 職業:中小企業の営業(会社は材料系のメーカー)
- 年収:500万
- 役職:なし
- 転職経験:なし
- 資格:普通自動車免許
- 語学力:なし
30代の年収としては、決して高い方ではなかったと思います。
履歴書に書ける様な資格は、無いに等しい状況です。
また、英語も得意ではなく、職務経験以外に特別なスキルを持っているわけではない、社会的には少し弱めの会社員でした。
特別な資格やスキルを持っていなくても、諦めなくて大丈夫です!
転職をはじめたきっかけ
そんな私が転職を始めるようになったのは、下記の3つです。
これらの内容について、順を追って説明します。
研究職に戻りたい
ここが一番大きい理由です。
私は元々、新卒で仕事に就いて、最初の1年半は研究開発に配属されていました。
その後、何故か酒の席で営業部長に気に入られて、営業に引き抜かれてしまいました(お互いに酒飲みであったことが災いしました)。そこから3年間、営業を続けました。
最初は辛かったですが、大きな仕事も任される様になり、最後にはそこまで営業も苦ではない状態にはなっていました。
しかし、30代に突入した際、今後も仕事を続けることを考えると「一生、営業職」というのもしっくりきませんでした。
最終的に、社会人として今後も仕事を続けていくなら「研究開発職の方が良い」と思い、転職活動を始めました。
もっと専門的な仕事がしたい
もしも、前職で研究開発に戻ることができたとしても「専門性が低いな」とは薄々感じていました。どちらかと言うと、「基盤的な研究」とよりも「ユーザーからの要求への対応」にウェイトが大きかった様に感じます。
もちろん、そう言った対応も大事ですが、私としてはもう少し専門的に「基盤研究・基礎検討」がしたいと言う思いがありました。
給料を上げたい
上記した様に、前職はお世辞にも「給料が高い会社」とは言えませんでした。
当時ヒラ社員でしたが、仕事内容は「自分のランク以上の仕事をしている」と感じていました。しかし、ランクが上がる様なこともなく、給料は増えませんでした。
転職して、給料を上げることができても、どの道仕事は大変かもしれません。しかし、「同じくらい大変な思いをして仕事をするなら、給料が高いところが良い」という結論に達しました。
その他前職は「サビ残が多かった」、「会社の体制が古かった」など細かい点はいくつかありますが、メインの理由は上記の3点になります。
転職の軸
私が転職活動中に重要視していた「転職の軸」について、優先度が高い順に紹介します。
職種
上記で説明した通りです。
営業から研究開発に成りたくて転職活動を始めたので、優先度も一番高いです。
研究経験が浅いため、いくつかの転職エージェントからは「研究への転職は難しいかも」とも言われていました。しかし、現職はジョブローテーションを推奨しているため「営業経験をプラスに捉え」てもらえて、転職することができました。
異業種への転職を目指している人は、ジョブローテーション推奨の会社がおすすめです!
業界
基本的には、化学系が活躍できる業界に属するつもりでした。
その中でも、これまで経験してきた材料(高分子)系の研究を中心に受けていました。
優先度が高いと言うよりも、業界としての需要はあるはずなので、わざわざ別業界へ移るメリットはあまり無いと考えていました。
もしも業界へのこだわりがないのであれば、成長している業界を受けるのも手かもしれませんね。
そうですね!私も一度だけ、面接の練習で半導体メーカーを受けたことがあります。
人員が不足していたようで、未経験でしたが直ぐに採用の連絡を頂きました。
最終的には断ってしまいましたが、提示頂いた想定年収も良かったです。
年収
優先度は高くしていましたが、異業種からの転職になるため「もしかしたら年収は下がるかも」とは思っていました。
結果的には、運良く今の会社に巡り合うことができ、前職より年収を300万円以上アップさせることに成功できました。
30代で異職種からの転職でも年収アップすることもできるんですね!
ここについては、私自身運が良かったなと思います。
しかし、これまでの経歴を評価してくれるような企業に出会えれば、きっとチャンスはあるはずです!
30代未経で利用した転職エージェント
転職活動では転職エージェントを利用しました。初めての転職だったため、色々とアドバイスが欲しかったからです。
また同じ時期に転職をした友人からの勧めがあったのも理由の一つです。
化学系の中でも特に転職活動が初めての方におすすめなのが「転職エージェント」です。サイトに登録さえすれば、何から始めれば良いかを「一から丁寧に」教えてもらえます。
エージェントによっては「理系出身」の方や「化学業界に強い」方も居ます。私の場合も化学系出身の方が対応してくださったので、意思の疎通が非常にスムーズでした。
私が実際に利用した、転職エージェントをおすすめ順にご紹介します。
アカリクキャリア【研究職なら絶対コレ!】
おすすめ度:★★★★★
公式サイト:https://tenshoku-agent.acaric.jp/lp/
アカリクキャリア は院卒者専門の、研究職に特化した転職エージェントです。
総合転職サイトでは扱っていない様な、専門職や大学院出身者が多く活躍する求人を紹介してもらえます!
研究職への転職に特化したノウハウを持っています。技術理解・業界の内情に詳しいので、的確なアドバイスをもらえるのが何よりの強みです。
職務経歴書の作成・面接対策など、様々な面でサポート頂けたのも有り難かったです。
・研究者・大学院生のキャリア支援に特化!
・技術理解、業界理解が高いので深い内容の相談可能!
・現職の経験だけでなく、大学院での経験や専門性を活かしたキャリアアップが可能
化学系の研究職を目指すなら「絶対に押さえておきたい」転職エージェントです。専門的な詳しい内容まで相談できるので、役立つ情報も沢山もらえます。
上記した通り、書類作成・面接対策などのサポートが手厚かったのも良い点!
マイナビメーカーAGENT【メーカー技術職に特化!】
おすすめ度:★★★★★
公式サイト:https://mynavi-agent.jp/maker
マイナビメーカーAGENT はエンジニアや技術者向けに、メーカーに特化した転職エージェントです。
技術・業界に詳しいキャリアアドバイザーが、じっくり向き合って相談に乗ってくれます。そのため、転職後の定着率は97.5%と非常に高め!
サポートがかなり充実しており、応募企業ごとに対策を行い、自身の強みを引き出してくれます。書類作成・面接対策などが手厚いので、初めての転職なら、絶対に押さえておきたいサービスです。
・エンジニア、技術に向けの特化型転職エージェント!
・技術、業界に詳しくアドバイザーのサポートが手厚い!
・数年後のキャリアまで見据えて、活躍できる会社を提案してくれます
マイナビメーカーAGENTは技術・エンジニアに特化した転職エージェント。特に、アドバイザーのサポートが非常に手厚いのが好印象。書類作成などはこちらのサービスに一番助けられました。サポート面のことを考えると、初めて転職の方には是非とも押さえて欲しいサービスです!
ビズリーチ【登録するだけで簡単スカウト】
おすすめ度:★★★★★
公式サイト:https://www.bizreach.jp/
テレビCMでも有名なビズリーチ。年収1,000万円以上の求人が1/3を占めています。年収600万円以上の方に支持される転職サービス1位に選ばれています。
登録するだけで簡単にスカウトが来るので「転職に迷っている」ような人におすすめしたいサービスです。化学メーカーの求人も多数あります。
特に、ビズリーチには「プラチナスカウト」と言うサービスがあり、在籍している一流のヘッドハンターが、各ユーザーの情報をみてスカウトを送ってきてくれます。このスカウトが届くと、確実に面接まで進めることができます。
・年収1,000万円以上の求人が1/3を占める!
・登録するだけで簡単にスカウトが来る!
・優良企業と直接コンタクト可能
ビズリーチはスカウト型転職サービスです。上記した通り、簡単に登録するだけでスカウトが来る様になるので「転職に迷っている」「まずは転職サービスに登録してみようかな」と考えている人に最適!迷っている人は、試しに登録して業界の求人を眺めてみるのも手です!
転職活動の結果
以下に私の転職活動における結果を載せていきます。
転職に掛かった期間
私が経験した、転職のスケジュールはざっと以下に示しました。私自身は「研究職で、今より条件が良い会社」を軸に、気長に行ったため半年程度かかりました。それぞれのステップを図にすると、以下の様な流れです。
平均的な転職期間は「3〜6ヶ月程度」と言われているので、少し長めですね。
初めに、「転職サイトへの登録」が第一ステップです。そこから、転職業界の「情報収集」や「履歴書・職務経歴書」などの書類作成が必要になります。
その後、「求人応募」して、「適正検査→面接」の流れになります。内定が出れば、そこから「内定承諾」、「退職交渉→業務引き継ぎ→退職」となります。
受けた選考数
書類選考15社程度、一次面接5社、最終面接2社、内定2社でした。
一般的な転職における選考通過率は、書類選考→一次面接→最終面接までがそれぞれ30%程度。最終面接を通過して内定がでるのが50%程度と言われています。
私の場合は化学系で専門職と言うこともあり、少し平均よりは良いイメージですね。
転職して良かった点
現職に転職して、3年近くが経ちました。
総合的に見て、基本的には転職をして良かったと感じています。中小企業を経験した身として、大手企業との差を踏まえながら、良かった点を書いていこうと思います。
スキルアップができる成長環境
やはり最大手の化学メーカーでは、業界最先端の技術や知識を学ぶことができる環境が整っています。また、充実した研修プログラム、社内勉強会なども多いのでスキルアップができます(私の会社ではUdemyも無料で受講できます)。
周りの先輩社員の知識も深く、中小企業では得られなかった専門性を身につけることができ、キャリアアップのチャンスが大きく広がりました。
給料が大幅にアップ
上記してますが、私の場合年収は前職から300万円以上上がりました。個人的に、給料を手っ取り早く上げる1番の方法が「転職」だと思っています。
同じ様な労力で仕事をするなら、絶対に給料が高い方が良いと思います。
労働環境がホワイトで働きやすい
最大手の化学メーカーでは、労働環境が整っており、サービス残業ももちろんありません(前職ではありました)。
また、労働時間が適切に管理されているため、プライベートの時間も充実させることができるようになりました。これにより、仕事とプライベートのバランスが整い、ストレスが軽減されました。
良好な人間関係と職場環境
大企業では、社員同士の人間関係が比較的良好・穏やかで、面倒な人が少なく感じました(前職の人に見られたら怒られるかもしれませんが…)。
コミュニケーションがスムーズに取れる環境が整っているため、仕事の効率も向上しました。また、マネジメント層も経験豊富で、部下への指導やサポートが手厚いため、働きやすさも感じられました。
転職して悪かった点
総合的には良いと感じる大企業への転職ですが、全てが良いことばかりではありません。現職では大企業特有の「大企業病だな」と感じることは多数あります。
とにかく手続き・承認が多い
前職も非常に多いと感じていましたが、現職はその比では内容に感じます。業務上の承認や報告書類が増えることで、効率性が損なわれることもしばしば。
大企業ではこれらの手続きが必要とされる場合が多いため、手続きのための書類作成・承認依頼に時間を取られることが多々あります。
会議が多く、効率が悪い場合も
意思決定の過程で多くの会議が開催されることが多いです。これにより、コミュニケーションが取りづらくなったり、会議自体が効率が低い場合もあります。
何より、会議の数が多いと業務時間が圧迫され、実務に割く時間が減ることも悩みの種です。
委員会やプロジェクトが多く負担が増える
さまざまな委員会やプロジェクトが立ち上がることが多く、これらに参加することが求められることがあります。これにより、本来の業務に集中できない場合があるだけでなく、負担も増えることになります。
しかし、プロジェクトや委員会を通じて組織や業界の最新情報を得られる機会もあるため、上手くバランスを取ることが重要と感じます。
大手化学メーカー内定・年収アップできた理由
運が良かった面もありますが、転職に成功できたのは以下の様な理由が大きかった様に思います。
- 前職で色々な経験ができた
- 経歴を評価してもらえる会社に出会えた
- 多数のキャリア採用社が活躍する会社に出会えた
- 専門的な転職エージェントを有効活用できた
前職で色々な経験ができた
営業になったばかりの頃、しんどくて大変なことが多く、毎日会社を辞めたいと思っていました。しかし、営業を経験して得たスキルが今も役立っています。
- たコミュニケーション力、プロジェクト推進やチームワーク
- プレゼン能力、研究発表やユーザーとの打ち合わせ・報告
- タスク管理能力により、計画的に仕事を進める
などなど。
研究だけでは経験できなかったような、大きなイベントの運営、社内外の重役との打ち合わせ、などを通して、多くのスキルを身につけることができた様に思います。
経歴を評価してもらえる会社に出会えた
研究開発職に就くにあたり、研究経験が少ないことは、多くの会社で不利な状況でした。
しかし、現在の会社は、ジョブローテーションを推奨していることもあり、私の経験をプラスに評価してくれました。
多数のキャリア採用社が活躍する会社に出会えた
前職の会社では、新卒採用社がほとんどで、キャリア採用社は昇進がほぼ不可能でした。こういった状況を目の当たりにしていたので、転職に踏み切るのは非常に勇気が必要でした(今思い返せば、前会社は本当に古い体質だったなと思います)。
現在の会社は、キャリア採用社が多く、実際に昇進して活躍している人が多数います。
また、キャリア組が多いので、周りからもあまり注目されなかったのも個人的にはありがたかったです。
専門的な転職エージェントを有効活用できた
そして、経歴を評価・キャリア採用多数の会社に出会えたのも、専門的に詳しい転職エージェントを利用したおかげだと思います。
これらの経験から、初めての転職をする場合は、転職エージェントを使用することを強くおすすめしています。
まとめ
この記事では、私の経験を通して、転職をはじめたきっかけから、実際の結果についてまで書きました。基本的には今の会社に転職できて本当に良かったと思います。
もしも現在、30代だからと言って遅すぎるのでは無いかと、悩んでいる様な人が人がいれば、この記事を参考に、まずは挑戦してみることをおすすめしたいです。
あなたの転職活動が上手くいくことを願っています。
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