【誰でもわかる】5分で理解 PEST分析とは?具体的なやり方まで解説

マーケティング

PEST分析は4P分析、SWOT分析と並んで有名なマーケティング手法の1つです。PEST分析は政治や経済といった外部のビジネス環境を把握するのに用いられ、新しい市場開拓や製品開発の方向性を決めるために利用されます。今回はPEST分析の概要から実際のやり方まで詳しく解説します。またテンプレートもダウンロードできますので是非利用してください。

PEST分析とは?

PEST分析は政治や経済といった外部のビジネス環境を把握するのに用いられ、新しい市場開拓や製品開発の方向性を決めるために利用される。


BizChem編集部

この記事では以下について解説します

PEST分析の概要

PEST分析の具体的なやり方・手順

PEST分析とは?

PEST分析はP:Politics(政治)、E:Economy(経済)、S:Society(社会)、T:Technology(技術)の頭文字を示しています。

PEST分析ではこれらの外部要因を検討することで、自社にどのようなチャンスがあるか、どのような危機が起こりうるのかを分析します。 またPEST分析はSWOT分析とも非常に結びつきが強く、組み合わせることで抜けやモレのないよりよい戦略が立案できます。

PEST分析を行う目的

PEST分析は以下の目的で実施されます。

なぜPEST分析を行うのか?

有望な市場などのビジネスの機会を見出すため。

・流行、トレンド

・技術革新

自社ではコントロールできない重大な脅威を事前に検討するため。

・政策、法律の改定

・社会意識の変化

PEST分析の実施方法

PEST分析の流れ

pest分析 手順 やること 進め方

PEST分析は上記図で示したような2×2のマトリックスを埋める作業です。

SWOT分析の併用が重要!

PEST分析はあくまで外部環境の分析ツールです。そのためPEST分析単体で「どの市場を狙うか?」「どのような製品を開発するか?」といった戦略立案をすることはできません。SWOT分析と組み合わせることで戦略を立案できます。具体的には、SWOT分析で洗い出した自社の強み・弱みとPEST分析で挙げられた外部環境の変化を組み合わせて戦略を立案します。

例:自社の強み(SWOT)×自社にとって良い政治的、技術的変化(PEST)を有効利用して新市場、新製品の開発を進める。

PESTの各項目の洗い出し

自社の特に優れている点・競合他社と差別化できる点を洗い出します。ここでの強みは技術だけでなく、製造プロセス、人材、教育制度、材料調達等、あらゆる観点での強みを検討します。

P:Politics 政治

政治に関する状況や変化を洗い出します。政策の変化などによりこれまでの常識が大きく変わることもあるため、慎重に検討する必要があります。具体的には以下のような項目です。

  • 次の選挙ではどの政党が勝利する見込みが高いか?
  • 政権交代などにより政策はどのように変わるか?
  • 地方自治体、地域の政策はどうか?
  • ビジネス、環境に対する規制はどうなるか?

例:環境意識の高まりによる炭素税の導入、CO2排気規制など。

E:Economy 経済

経済に関する状況や変化を洗い出します。具体的には以下のような項目です。

  • 経済はどの程度安定している?成長傾向?停滞?
  • 主要な為替レートは安定している?
  • 顧客の経済状況、将来の予測はどうか?
  • 熟練した技術者などの労働コストは?
  • 国際化が進むことで経済にどのような影響を与える?

例:COVID19の影響で2025年までは経済が停滞。IT関係の技術者不足による賃金増。

S:Society 社会

社会に関する状況や変化を洗い出します。具体的には以下のような項目です。

  • 人口は今後どうなるか?年齢構成はどうなるか?
  • ライフスタイルはどう変化するか?
  • 仕事に対する考え方はどう変化するか?
  • 雇用パターンはどうなる?

例:テレワークの加速。少子高齢化の加速。

T:Technology 技術

社会に関する状況や変化を洗い出します。スマホの登場によるガラケーの衰退など、技術革新は自社に大きな影響を与える可能性があります。具体的には以下のような項目です。

  • ・自社な劇的な影響を与えるテクノロジーは?
  • ・自社が使えそうなテクノロジーは?
  • ・インフラの変化がもたらす影響は?
  • ・国や主要企業が取り組んでいる技術開発は?

例:量子コンピュータの開発。次世代半導体の開発。

PEST分析の結果から重要項目を抽出

PEST分析をして各項目を埋めただけでは意味がありません。どこが自社にとってチャンスか?脅威か?と重要な項目を抽出し、戦略を検討する必要があります。

機会の検討

ビジネス環境の現状、変化を洗い出したら、それぞれの項目を確認します。そしてその変化が自社に良好な可能性がないか検討いきます。例えば、新製品の開発の追い風になるか、新しい市場を開拓できるのか、プロセスの効率化に役立つのか等です。

脅威の検討

ビジネス環境の変化が自社に脅威になるか検討します。この脅威を早めに理解することで、問題を未然に防いだり、影響を最小限にすることができます。

PEST分析の例:自動車業界

PEST分析 例 自動車業界

自動車業界のPEST分析の例をしました。上記の例は簡易的なものですが、外部環境を理解することで、自社のチャンス、危険を事前に把握することができます。

もう一度作成の流れをおさらいすると以下の通りです。

PEST分析の具体的な流れ

1.チームで実施するか個人で実施するかを決める。(チームの場合はブレインストーミング形式)

2.政治的要因、経済的要因を洗い出す。

3.社会的要因、技術的要因を洗い出す。

4.モレや抜けがないかを確認する。

5.それぞれの項目を確認し、自社にとって良好な外部環境の変化(機会)、脅威を検討する。

6.SWOT分析と組わせることで、自社の取るべき戦略を検討する。

まとめ

今回はPEST分析について解説しました。PEST分析はシンプルですが外部環境を把握するのに優れたツールです。しかしPEST分析単体では戦略の立案は難しいため、SWOT分析と組み合わせて実施しましょう。今回の流れを確認して是非実施してください。

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