英語では日本語の訳が同じでも、「ニュアンスが異なる」「使う場面が異なる」というものがたくさんあります。
今回は日常会話やビジネスでもよく使う「できている」を表す、make from / make of / make out of / make with の違いを解説します。
この記事で分かること
・ make from / make of / make out of / make with の違い
・ make from / make of / make out of / make with の具体的な使い方
まずは30秒でざっくり違いを理解
make from / make of / make out of / make with の日本語訳はいずれも「できている」ですが、ニュアンス(話しての感情)が異なります。
抑えるポイントは以下の4つだけ。
1.made from:素材が違い物質に変わっている場合(例:紙は木からできている)
2・made of:素材が認識できる形でそのまま残っている場合 (例:この椅子は木からできている)
3.made out of:もともとの形(本来の用途)から全く違うものへ変わったニュアンス。(例:古い木材をリフォームしてとてもおしゃれな椅子になった)
4.made with:素材を含む場合に使用(料理のレシピ等)
このようにmade from / made of / made out of made with には微妙なニュアンスの違いがあります。そしてこれらの選択は話し手のニュアンスによって代わります。
例えばある椅子(普通の木でできた椅子)を見たときに、「あれは木でできているよ」と言いたいときは、「made of」を使います。
またとてもおしゃれな椅子があって、それが古い木材を使ってできたもので、「あんな木材から、あの椅子ができたんだよ」と言いたいときには「made out of」を使います。
一方made from は素材が違う形に変わっているもので、「このセータは石油からできているんだよ」という時に使うことができます。
そしてこれらの選択はいずれも話してのニュアンス(感情)によって変わっていることが重要です。
例文で使い方の違いを理解
以下の例文では、話してのニュアンス(感情)により、前置詞が選択されていることに注目してください。
訳:このテーブルは木製です。
解説:「明らかに木製のテーブル」というニュアンスがあります。
訳:紙は木から作られる。
解説:「木という素材がほとんど残っていない。」というニュアンスがあります。
訳:このテーブルは木製です。
解説:「塗装がメタリックでとても木製とは思えないような場合等」のようなニュアンスがあります。
例文はweblio及びロングマン現代英英辞典を参照
まとめ
今回は make from / make of / make out of / make with の違いを説明しました。今後も日本語訳が同じでもニュアンスが異なる言葉を紹介していくので、是非参考にしてください。
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