【化学メーカー研究職は激務?】残業時間や給料は?(現役開発職のリアルな体験)大学との研究の違いについて

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メーカー研究職への就活・転職を考えている人へ。

・研究職って忙しそうなイメージ

・大学院での研究とはどんな時間があるの?

・残業時間は多い?

この記事では、現役研究開発職の私が、個人ブログならではのリアルな視点でご紹介します。

Ryota
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私自身のリアルな視点からご紹介!

研究職が激務なのかに焦点を当て「仕事内容」・「残業の多さ」・「大学院との違い」「中小企業との違い」についてご説明したいと思います。

RYOTA

34歳化学メーカー研究職。製造・営業・研究開発を経験。『研究開発に戻りたい』という思いから転職活動を開始。中堅化学メーカーから業界最大手へと転職し、300万以上の年収アップに成功。

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化学メーカー研究職の1日スケジュール

まずはイメージを掴みやすいように、私自身のリアルな1日のスケジュールをご紹介します。

開発職の1日のスケジュール

実験作業が中心の日を例にしました。

おおよそ朝は7:45頃に出社し、その日のスケジュールをチェックし、デスクワーク(メール対応・データ整理・報告書作成など)を行います。

その後、実験作業に移り、定時の17時まで実験をしています。定時以降はまたデスクワークでその日のデータ整理・メール返信で1日が終了するイメージです。

現在は平均すると7:45出社し、19:30頃に退社する状況です。

帰宅してから夕食を食べてからも2〜3時間程度は自由時間があり、英語学習をしたり、このサイトの更新&テレビ鑑賞で過ごすことなど様々です。

Ryota
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実際には、実験の合間にも細かいメール・電話対応には追われています。

時間の長い・短いはありますが、ほぼ毎日誰かと打ち合わせが入ることが多いです(もう少し打ち合わせの時間を減らしたいのが本音です)。

どこの会社も打ち合わせは多いんですね..

1日の残業時間は?

現在の私の1日の残業時間はおおよそ2〜3時間程度。他の業種と比べても特別に多いと言うこともないかなと言った印象です。

また、私の会社の場合は、1年間の残業時間が月平均30時間を超えてはいけないと言ったルールが存在するため、基本的にはそれ以上を超えて残業することはできません。

Ryota
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ただ、就活生に大きな声では言えませんが、最近は業務内容が増え、30時間に収まらない月もあるため、たまに持ち帰って土日に仕事をすると言うことはあります。

しかし、持ち帰りを踏まえても、決して多くはないくらいかなとは思います。

Ryota
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実際には、毎日同じスケジュールで仕事が回せる訳ではありません。「会議中心の日」、「デスクワークが多い日」、「出張する日」など多種多様です。

研究開発職の詳しいスケジュールの詳細については以下の記事を参考にしてみてください。

化学メーカー研究開発職は激務?残業時間は?

私自身の月の平均残業時間は30時間程度です。

上記した通り、会社自体に決まりがあるため、周りの人もおおよそ30時間に収まるように仕事をしています。

周りの人に聞いた限り、年代別には以下のような結果でした。

  • 入社3年未満:10~15時間程度
  • 30~40代の中堅社員:15~25時間程度
  • 40以上の役職社員:25〜30時間程度(人によっては+少しサビ残)

うちの会社は上記のような結果でしたが、その他の会社はどうなのでしょうか?

Ryota
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結論から言うと、化学メーカーの研究職は決して激務ではありません!

実際に、業種・職種別で、化学メーカーの研究開発職はどの程度の位置にいるかを詳しくみてみたいと思います。

業界別残業ランキング

Ryota
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業界別ランキングはリクルートエージェントさんの記事が分かりやすかったので、参考にさせて頂きました。

参照:https://www.r-agent.com/data/survey/hours/(リクルートエージェント:平均残業時間)

記事の中で、残業時間が多い業界ランキングの中で、化学業界は17位で13.8時間(研究開発以外の業種込み)という結果でした。

一番残業が多いのは1位が運輸業界(19.2時間)、2位がコンサルティング業界(18.3時間)、3位がエンタメ業界(17.4時間)と言う結果です。

逆に、1番残業が少ないのはアパレル・服飾業界(7.5時間)、2位が信金・組合業界(8.5時間)、3位が医療・福祉業界(8.6時間)でした。

こうして見ると、業界全体としては、化学メーカーは「平均より少し残業時間が多い」と言ったところでしょうか。

職種別残業時間ランキング

次に、職種別の残業時間を見ていきたいと思います。

Ryota
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職種別についてはdodaさんの記事がわかりやすかったので参照させて頂きました。

参照:https://doda.jp/guide/zangyo/2022/(平均残業時間ランキング)

全94職種のうち、化学系の研究開発職(記事内では素材/化学/食品系エンジニアという区分)は平均21.7時間で42位

業界としては中間より少し多いかな?程度でしたが、職種としてはほぼ中間程度ですね。

一方で、化学/素材メーカーの営業は70位で残業時間は25.2時間でした。
やはりどこの業界も営業は残業時間が多いですね。

逆に、一番少ないのは「秘書/受付(10時間)」、「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)の販売サービス(10.4時間)」、「営業事務アシスタント(11.6時間)」という結果でした。

平均残業時間(全体)

職種・業種・男女全ての、「全体における残業の平均時間は22.2時間」と言う結果でした。

化学メーカーの研究職としては、残業時間は「ほぼ中間〜やや少なめ」に位置する結果ですね。

研究職以外の友人や知人に聞いてみても忙しい人は、残業時間は40時間、60時間なんて人も結構います。そう言った中で、残業時間が30時間以内に済んでいるのはありがたいことかなと思います。

Ryota
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結論として、化学系の研究職は決して激務という訳ではないと考えます。

ただし、個人的に思っていたほど世間的に残業が少ない仕事ではないのだな!と言う結果でした(笑

研究職の給料は?きちんと残業代は支払われますか?

私の会社の場合、残業代はフルで出ます。

私の会社の場合、PCのログが管理されているため、1分単位で残業が出ます!きちんと働いた分、残業が出るのはありがたいなとお思います。

Ryota
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以前勤めていた会社では、サビ残を余儀なくされることもありました。

最近は働き方改革などでそういう企業も減ってきているとは思いますが..

現在の私の年収はおよそ900万円程度です。30代であることを考慮すれば、結構いただけている方ではないかと思います。

Ryota
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私の場合、年収アップは転職による影響が大きかったです!
総合的に見れば、化学メーカーはホワイトな会社も多く、おすすめですよ!
化学メーカー研究開発職への転職を考えている人は、是非以下の記事を参考にしてみてください!

大学と企業の研究の違いは?

大学と会社の研究は大きく異なります。私が思う、特に違う点は以下の3点です。

  • 責任が大きく、成果を求められる
  • 開発には関わる人が多い
  • 開発以外の能力も求められる
Ryota
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より具体的な違いについて、詳しく見ていきましょう。

責任が大きく、成果を求められる

私はここが一番、大学と企業の研究の大きく違うところかと思います。

もちろん、大学の研究も大変で、成果を求められます。しかし大学の場合、もしもスケジュールが遅れても、迷惑がかかるのは教授や周辺の人々程度で、テーマが進まなければ自分の成績が下がる程度ではないでしょうか。

しかし企業の場合、開発のスケジュール・予算が決められており、そこには多くの費用が発生しいます。もしも納期が遅れた・開発の目標が達成できないとなればもっと多くの人に迷惑がかかります。

Ryota
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例えば、私の現職メインテーマのプロジェクトは、2~3年後から年間数億円規模の売上が見込まれており、会社の予算に含まれています。

つまり、もしもスケジュール的に間に合わない&達成できなければ、会社的には数億円程度の売り上げ見込みマイナスになる訳です!

もしこのテーマが失敗に終わるとすると..胃が痛くなる思いです。

開発に関わる人が多い

前述と近い話にはなりますが、会社は組織なので、多くの人が関わります。

物を開発する人(研究開発)・売る人(営業)・造る人(製造)・造る設備を造る人(生産技術)・物を買う人(ユーザー)などのように、関わる人が多数です。

そういった立場の違う、多くの人たちと連携を取らなければならないのも、仕事の大変さの1つだと思います。

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皆が同じ方向を向いて進めることができれば良いのですが、色々な意見が入ってきて、それを調整するのが結構大変だったりします。

開発以外の能力も求められる

Ryota
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ただ、研究開発職だからと言って、研究をするだけで良い訳ではないのが大変なところです。

開発を円滑に進めるには、多くのスキル・能力が必要になります!

上記したように、関わる人が多くなれば、皆の意見を聞いたり、打ち合わせを組んだりなどの調整力も必要になります。

お客さんを納得させたり、社内で進捗を報告する際にはプレゼン能力も必要です。スケジュールを予定通りに進めるための時間管理能力も必要です。

理系だからと言って、ただ実験をしていればいい訳ではないんですね!

人と話したり、報告資料を作るなど、思っていた以上にたくさんの仕事をこなす必要があります..

前述した通り、打ち合わせもとにかく多いです。

Ryota
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1週間のうちに、打ち合わせがない日はほとんどないくらいです。そう言った時間を少しでも減らして、研究に回せればいいのですが、なかなかうまくいきません。

化学メーカー研究職の良い点も沢山あります

マイナス面ばかりを言ってしまっていますが、もちろん良い点もあります。

大きな研究費を使うこともできますし、色々なことを任さられることで、スキルアップもできます。

また、開発した製品が実際に店頭に並ぶのは本当に嬉しいものです。

自分の開発した製品を通して、社会とのつながりを感じることができるのも、大手メーカーならではかと思います。

Ryota
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個人的に、前職の上司が言っていた「会社のお金で自分の思うように開発させてもらえるのは、サラリーマンならでは」と言う言葉、最近は本当に実感しています。

中小企業と大手メーカー研究職の違いは?

Ryota
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私は4年前までは中小企業で働いていましたが、大手に転職してよかったと考えています

主には以下のような理由です。

  • 大手はスキルアップできる環境
  • 給料大幅アップが可能
  • 労働環境がホワイト

この内容について説明していきます。

スキルアップができる環境

大手の化学メーカーでは、中小企業よりも業界最先端の技術・知識を身につけることができます。

社内勉強会や研修プログラムも充実しているため、スキルアップできます。

実際に前職よりも専門知識は深まったと感じます。

転職を考えている人からすると、勉強会や研修プログラムがあるのはありがたいですね!

給料大幅アップ

私は同じような労力・拘束時間で仕事をするのであれば、「給料は高い方が良い」と考えています。

実際、中小企業にいた方が労働時間は長かったですが、今の方が給料もアップしています。

Ryota
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私の場合、前職よりも給料は300万円以上はアップさせることができました!

労働環境がホワイト

大手企業の場合、労働環境も整っているため、サービス残業などもありません。

福利厚生もしっかりしていることが多く、家賃補助・カフェテリアプランなども充実していることが多いです。

Ryota
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私自身、前職ではサービス残業は結構ありました。

全てが今の方が良いとは言いませんが、総合的にみて転職してよかったと思います。

まとめ

化学メーカーの研究職は激務なのか?残業は多いのか?と言うテーマを主軸に、大学と企業の研究の違いを説明いたしました。

化学メーカー研究職は決して激務ではなく、給料は平均よりもいい方だと言う結論です。

企業では関わる人も多く、責任が重たいですが、その分やりがいもあります。これから研究職を目指す人に少しでも参考になれば幸いです。

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